2012年05月22日

脳梗塞悪化させるタンパク質を発見−治療法開発につながる可能性 〜キャリアブレインより〜

脳梗塞悪化させるタンパク質を発見- 治療法開発につながる可能性

 

 脳梗塞が起きた際に、壊死した脳組織の中で放出される「ペルオキシレドキシン」というタンパク質が、炎症を引き起こして症状を悪化させることを慶大の吉村昭彦教授らが発見した。このタンパク質の働きを妨げる抗体を投与すると、症状が改善することが明らかになっており、新たな治療法の開発につながる可能性がある。研究の成果は、英科学誌「ネイチャー・メディシン」オンライン版に20日付で掲載された。

 脳梗塞は、脳の血管が詰まるなどして血流が悪くなることで、脳組織が壊死する病気。その治療法は、発症直後に血栓溶解薬を投与するなど限られている。
 一方で、徐々に炎症が起こって脳組織が腫れることにより、梗塞領域が広がったり、神経症状が悪化したりすることがあり、炎症を抑えることも重要と考えられている。

 今回の研究で、炎症を起こす新たなメカニズムが判明したことにより、治療開始が遅れた患者に対する治療法の開発につながる可能性があるという。

 脳梗塞の日本国内での患者数は約96万人と推定される。【高崎慎也】

( 2012年05月22日 15:00 キャリアブレイン )

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