2016年02月14日

女の子の探し物

仕事帰りに、100円ショップに寄った時のことです。
ひとりの小学生くらいの女の子と、店内でやたらとすれ違っていることに気が付きました。
なにか探しまわっているようでしたが、「あの子も早く探し物が見つかったらいいなぁ…」と思うぐらいで、特に気にせず、とにかく自分の目的のものを探していました。


しかし、なかなか見つからず、そうこうしているうちに、また、その女の子とすれ違いました。その子もなかなか目的のものが見つからないらしく、焦ってきたのか、なにやら大きい声で話しているのが耳に飛び込んできました。


「便箋でもいいけど、もっと小さい…メッセージカードがいいの…」


何ッ!メッセージカード!!実は、僕はメッセージカードのある場所を知っていました。『あっちの奥の棚にいけばあるんだけどなぁ…』と思いながら見守っていましたが、なかなか、その子はそちらに向かう気配がありません。目的の棚からはまだかなり離れているし、なんだか諦め始めているようにもみえました。


『う〜ん、どうしたものか…僕はあの子が探しているものがどこにあるか知っている。教えてあげるべきだろうか?でも、いきなり、見ず知らずの人に声をかけられたら、さすがにびっくりするよなぁ…』


見つけられるかもしれない。あるいは、見つけられないかもしれない。もし、あの子が見つけられずに店を出て行ったら、僕はきっと後悔する。たとえ不審がられても、僕は間違ったことはしていない!


僕は、決心しました。


「メッセージカードは、あっちの奥の棚にあるよ。」


と、勇気をだして声をかけました。


「えっ、あるんですか?」


やはり、突然声をかけられて、びっくりしたのでしょう。小さな声で、不安そうに、そう返事をしてくれました。


「うん。こっち。」


とりあえず、その棚の前まで案内すると、女の子の顔が、またたく間に、明るい笑顔になりました。


「ありがとうございます。」


その言葉を聞き届け、僕は自分の探しものに戻りました。
どこの誰かもわからないけど、とにかく喜んでもらえたみたいでよかった。

そういえば、明日はバレンタインデー。もしかしたら、メッセージカードはそのために…
結局、自分の探しものはみつからなかったけど…、僕は、あの女の子に教えるために、その時間に、そのお店に立ち寄ったのかもしれないな…

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。