2006年07月01日

こどもの病気−熱の出る病気

=== ◆◆ かぜ(急性上気道炎)◆◆ ===

【原因】
ウイルスや細菌などが鼻やのどの粘膜に侵入し炎症を起こす病気で、赤ちゃんにとっては最も身近な病気です。
ウイルスによるものが全体の80〜90%を占め、他に細菌(溶連菌や肺炎球菌など)やマイコプラズマ、クラミジアなどの感染によるものがあります。
原因となるウイルスは250種類以上が確認されています。

【症状と経過】
のどの痛み、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、せき、発熱が主な症状ですが、目やにや嘔吐、下痢などを伴うこともあります。
乳児の場合は、上記の症状に加え、機嫌が悪い、おっぱいやミルクの飲みが悪い、あやしても泣き止まない等の状態もみられがちです。
通常は2〜3日で熱が下がり、他の症状も徐々に軽くなってゆきます。
状態や体質によっては、中耳炎、副鼻腔炎、急性気管支炎、肺炎、髄膜炎などの病気を合併することもあります。

【治療】
多くの場合、自然に治るので特別な治療は必要ありませんが、細菌による二次感染を防ぐために抗生剤を使ったり、せきや発熱などの症状が激しい場合には、せき止めや、解熱剤などでつらい症状を和らげてあげることが必要でしょう。元気で症状が軽い場合は、水分補給を充分に行いながら、家で様子をみても大丈夫です。
いつまでも熱が下がらない、せきがおかしい、息が苦しそう、吐いてしまうため水分がとれずぐったりしているなどの症状があるときには早めに受診しましょう。

【アドバイス】
母親からもらった免疫は生後6ヵ月目頃からだんだんなくなってきます、そのため、その頃からかぜをひくことが多くなってきます。
生後2ヵ月以内の赤ちゃんが発熱した場合には、かぜ以外の病気も考えられますので、必ず診察を受けてください。ただし、母親がかかったことのないウイルスなどのかぜは、あかちゃんにも免疫がないので、生まれてすぐからかぜをひくこともあります。
急に熱が出たり、吐いたりすると最初はオロオロしてしまうかもしれませんが、だんだん慣れて対応できるようになってきます。また、こどもの方も、だんだん丈夫になり、かぜをひく回数も減ってきます。あまり、神経質になりすぎないように・・・


=== ◆◆ インフルエンザ(流行性感冒)◆◆ ===

【原因】
インフルエンザウイルスの感染によって起こります。とても感染力の強いウイルスです。

【症状と経過】
突然、38〜39度の高熱がみられ、その後、頭痛、強いのどの痛み、鼻水、せき、吐き気や下痢、筋肉痛や体のだるさなど普通のかぜよりも重くて激しい症状がみられます。赤ちゃんの場合はぐったりしたり、機嫌が悪くなります。
また、乳幼児の場合、下痢や嘔吐といった症状からはじまり、その後に高熱が出ることがあるため、最初はかぜと区別がつきにくいこともあります。
熱は1週間近く続くことがあり、肺炎や中耳炎などの合併症を伴うこともあります。熱が高いため熱性けいれんを起こすこともあります。

【治療】
近年、わりと初期の段階でも、検査によりインフルエンザの診断ができるようになり、また、インフルエンザに有効な薬(ウイルスの増殖を抑えることで症状の悪化を防ぐ薬)も開発され、発症から48時間以内に服用を開始すれば、かなりの効果が期待できるようになりました。
服用の開始が早ければ早いほど、軽い症状で済みますので、疑いのある場合にはできるだけ早めに受診しましょう。
症状や体力の消耗が激しい場合には、症状を和らげる薬や、合併症(気管支炎、肺炎、中耳炎 等)を予防するために抗生剤を使うこともあります。
家では、水分補給、安静、保温に心がけましょう。
授乳中のお母さんがインフルエンザにかかっても、母乳をやめる必要はありません。母乳に混入するウイルスよりも、空気中のウイルスのほうが圧倒的に多いからです。
ただし、お母さんが薬を服用する場合には、病院で必ず授乳中であることを伝えて、処方をしてもらうようにしましょう。
市販のかぜ薬も、ほとんどのものが母乳には影響がないといわれていますが、絶対安心とは言い切れませんので、できるだけ、病院で処方を受けるようにしましょう。

【 一口メモ 】
インフルエンザは、母親からの免疫がないため、生まれてすぐのあかちゃんでもかかる可能性があります。
インフルエンザは、症状が激しく合併症も起こしやすいため、うがいや手洗いの励行、流行時の不必要な外出は避けるなどの予防対策も重要です。予防接種は生後6ヵ月から受けることができます。


=== ◆◆ 咽頭結膜熱(プール熱) ◆◆ ===

【原因】
夏風邪の一種で、アデノウイルスに感染することにより起こります。飛沫感染、接触感染が主な経路で、昔から「プール熱」と呼ばれてきましたが、現在ではプールで感染することはまずありません。むしろ、教室などで、子供から子供へと次々に伝染してゆくことが流行の主な原因と考えられます。幼児〜小学生に多く、赤ちゃんにはわりと少ない病気です。
潜伏期は5〜6日です。

【症状と経過】
高熱と目の症状が主な特徴です。
突然、39度台の高熱が出て、同時に目やに、目の充血、のどの腫れ、リンパ節の腫れなどが出現します。
他に、せきなどの風邪症状、頭痛、関節痛、倦怠感等もみられ、腹痛や下痢がみられることもあります。
3〜4日ほどで熱は下がり、他の症状も1週間ほどで落ち着きます。

【治療】
まずは、病院できちんと診断を受けることです。診断が確定したら、医師の許可がおりるまで学校や幼稚園・保育園等は休ませることになります。1週間ぐらいは覚悟しましょう。
治療は高熱などの症状を緩和してあげることが主となります。
非常に伝染しやすく、せき・くしゃみ、目やになどが感染源になりますので、充分に注意してください。
流行している時には、うがい、手洗い、タオルを別にするなどの「予防対策」も重要です。

【 アドバイス 】
のどの腫れや痛みがみられますので、食事は刺激が少なく、のどごしのいいものを用意してあげましょう。
高熱がみられますので、水分を充分に補給してあげましょう。


=== ◆◆ ヘルパンギーナ ◆◆ ===

【原因】
コクサッキーA群ウイルスに感染しておこる、夏風邪の代表的な病気です。潜伏期間は3〜5日ぐらいで、主に乳幼児の間で流行します。

【症状と経過】
突然、39度ぐらいの高熱がでて、のどの奥に小さな水疱(水ぶくれ)ができます。水疱(水ぶくれ)が破れると、ただれたり、潰瘍のような状態になります。そのため、のどが痛くなり、飲んだり食べたりしにくくなります。唾液も飲み込めなくなり、よだれが多くなったりします。下痢や嘔吐がみられることもあります。通常、この病気ではせきや鼻水などの風邪症状はみられません。

熱は2〜3日程で下がります。のどの水疱(水ぶくれ)は1週間ほどで治まります。

【治療】
自然に治るので特別な治療は必要ありませんが、高熱に対して解熱剤を使うこともあります。合併症の心配はほとんどありませんが、飲む量や食べる量が減りがちになるので、脱水症の予防のために水分はまめに補給し、食事ものどごしのよいものを少量ずつ何回かに分けて与えるなどの配慮をしてあげましょう。
また、うがいをさせたり、白湯を飲ませるなど、口の中を清潔にしておくよう心がけましょう。

 
posted by log_friend at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) |  熱の出る病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする